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技術講座 生化学
アミラーゼ活性測定の反応性評価法
著者: 白井秀明1 桑克彦2
所属機関: 1独立行政法人労働者健康福祉機構燕労災病院検査科 2筑波大学臨床医学系
ページ範囲:P.13 - P.18
文献購入ページに移動アミラーゼ活性測定の酵素反応性は,用いる基質の種類とアイソエンザイムの量比により異なる.したがって反応性評価に当たっては,相関分析に用いる患者血清の選択が重要となる.このとき用いる患者血清数は,最低200件以上が必要である.さらに,それらの患者血清の選択は,P/T(P-AMY/T-AMY)比0.4~0.6かP/S(P-AMY/S-AMY)比0.67~1.5程度の検体を用いるか,多数(500件以上)の日常検体を測定したのち,測定値の回帰式から乖離検体を推定する方法で偏りのある検体を削除して用いる.また,酵素反応性評価用試料の適否の判断基準は,相対残差±10%未満が妥当である.
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