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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻1号

2005年01月発行

文献概要

技術講座 生化学

アミラーゼ活性測定の反応性評価法

著者: 白井秀明1 桑克彦2

所属機関: 1独立行政法人労働者健康福祉機構燕労災病院検査科 2筑波大学臨床医学系

ページ範囲:P.13 - P.18

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新しい知見

 アミラーゼ活性測定の酵素反応性は,用いる基質の種類とアイソエンザイムの量比により異なる.したがって反応性評価に当たっては,相関分析に用いる患者血清の選択が重要となる.このとき用いる患者血清数は,最低200件以上が必要である.さらに,それらの患者血清の選択は,P/T(P-AMY/T-AMY)比0.4~0.6かP/S(P-AMY/S-AMY)比0.67~1.5程度の検体を用いるか,多数(500件以上)の日常検体を測定したのち,測定値の回帰式から乖離検体を推定する方法で偏りのある検体を削除して用いる.また,酵素反応性評価用試料の適否の判断基準は,相対残差±10%未満が妥当である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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