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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻1号

2005年01月発行

Laboratory Practice 生化学 自動分析装置での検査データの質を上げるためのポイント

メンテナンス作業スケジュールの組みかた

著者: 山舘周恒1

所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.52 - P.54

文献概要

はじめに

 自動分析機の安定な稼動を継続させるためにはメンテナンスが重要な役割を担っていることはいうまでもないが,その方式と内容は分析機の種類や施設の状況によって大きく異なっている.

 近年の自動分析機は主要部が精密な電子基板で構成され,動作部の密閉化と相俟って使用者が装置の動作機構を理解するのが難しくなってきていることから装置メーカーによる総合的なメンテナンスシステム(保守契約)やリモートサポートシステム1)への依存度が増している.限られた人員で自動分析機の稼働率を上げる宿命も負わされている検査の現場では,メンテナンス方式の選択と実施スケジュールを組む場合,自施設の種々の要因を考慮して最善な方策を選ぶ必要がある2,3).装置が故障した場合の修理費に比べてメンテナンス費用の確保は難しいのが現実であるが,最近ではメーカー側でも業務効率化の観点から計画的なメンテナンス契約に重点を置き,突発的な修理費は割高に設定される傾向がある.

 大きな施設では同一機種の分析機を複数台導入して故障時のバックアップ体制を整える例も増えてはいるが,多くの施設では自動分析機に故障が発生すると測定を中断せざるを得ない.このようなことから,自動分析機の故障や不具合を事前に防ぐことを目指した保守管理の重要度は非常に大きい.ここでは,経費も含めて自施設の実情に即したメンテナンス方式を選択する場合の要点を整理してみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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