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百聞は一見に如かず・13 いろいろな方法を駆使して診断する腎生検
著者: 松谷章司1
所属機関: 1NTT東日本関東病院病理診断部
ページ範囲:P.88 - P.88
文献購入ページに移動光顕標本ではHE染色(hematoxylin-eosin stain)のほかにPAS染色(periodic acid-Schiff stain),PAM染色(periodic acid-methenamine-silver stain),EM染色(elastica masson stain)〔またはEvG染色(elastica van Gieson stain)〕やアザン染色などを行い,糸球体病変の頻度,分布,頻度や糸球体内の局在などを把握する.糸球体病変の頻度が標本上8割以上にみられるものをび漫性(diffuse),一方5割未満である場合を巣状(focal)と呼ぶ.糸球体内の分布がほぼ全体の場合,全節性(球状,global)といい,限局性の場合,分節性(segmental)と呼ぶ.蛍光抗体法では免疫複合体の免疫グロブリンや補体の構成を知る.電顕にて,免疫複合体の超微細構造からみた性状と沈着部位を検索する.
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