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技術講座 一般
糞便中の原虫検査法
著者: 宇賀昭二1
所属機関: 1神戸大学医学部保健学科
ページ範囲:P.907 - P.912
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近年,クリプトスポリジウムやサイクロスポーラ,あるいはイソスポーラなどの原虫類が人体寄生の新興・再興感染症の原因寄生虫として注目されている.これら原虫類は海外で最初に報告され,その後わが国からも報告されたことより,輸入感染症の一面も併せ持つ.したがってわれわれは,糞便検査に際してこれら原虫類の存在を念頭に置いておく必要がある.従来の糞便検査では単独の方法を行って結果を出す傾向があったが,筆者は「糞便検査に際しては検査対象によって最も適切な検査法を選択しなければならないし,すべての寄生虫を対象とする検査を行う場合には数種類の検査法を併用しなければならない」と考えている.
近年,クリプトスポリジウムやサイクロスポーラ,あるいはイソスポーラなどの原虫類が人体寄生の新興・再興感染症の原因寄生虫として注目されている.これら原虫類は海外で最初に報告され,その後わが国からも報告されたことより,輸入感染症の一面も併せ持つ.したがってわれわれは,糞便検査に際してこれら原虫類の存在を念頭に置いておく必要がある.従来の糞便検査では単独の方法を行って結果を出す傾向があったが,筆者は「糞便検査に際しては検査対象によって最も適切な検査法を選択しなければならないし,すべての寄生虫を対象とする検査を行う場合には数種類の検査法を併用しなければならない」と考えている.
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