icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻10号

2005年10月発行

文献概要

技術講座 一般

糞便中の原虫検査法

著者: 宇賀昭二1

所属機関: 1神戸大学医学部保健学科

ページ範囲:P.907 - P.912

文献購入ページに移動
新しい知見

 近年,クリプトスポリジウムやサイクロスポーラ,あるいはイソスポーラなどの原虫類が人体寄生の新興・再興感染症の原因寄生虫として注目されている.これら原虫類は海外で最初に報告され,その後わが国からも報告されたことより,輸入感染症の一面も併せ持つ.したがってわれわれは,糞便検査に際してこれら原虫類の存在を念頭に置いておく必要がある.従来の糞便検査では単独の方法を行って結果を出す傾向があったが,筆者は「糞便検査に際しては検査対象によって最も適切な検査法を選択しなければならないし,すべての寄生虫を対象とする検査を行う場合には数種類の検査法を併用しなければならない」と考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?