icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻10号

2005年10月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

外来での尿素呼気試験は朝食後行うのでよいか

著者: 鈴木秀和12 森三樹二3 日比紀文3

所属機関: 1社団法人北里研究所 2北里研究所病院消化器科 3慶應義塾大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.962 - P.964

文献購入ページに移動
外来での尿素呼気試験を行う場合,「朝食後でもよいのか?」と尋ねられます.後日行うよう答えていますが,よいでしょうか.食後何時間空けば実施してよいでしょうか.また,トウモロコシを食べた後は高値が出るのはどの程度で,理由はなんでしょうか.(広島県府中市 S.T.生)


■外来での尿素呼気試験を行う場合,「朝食後でもよいのか?」

 欧米では,尿素呼気試験(urea breath test,UBT)前に試験食(軽食)を摂取させることで,13C-尿素が胃内に停滞し,尿素が胃粘膜に接触する時間が長くなるため,より正確な判定ができる1)としている.偽陽性,偽陰性患者の場合には,かえって軽食をとったほうがより正確な判定ができるのではないかともいわれているが,軽食といっても何を軽食とするのか,あいまいである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?