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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻10号

2005年10月発行

文献概要

トピックス

包括医療と21世紀の臨床検査部門

著者: 武藤正樹1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構長野病院

ページ範囲:P.967 - P.972

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はじめに

 2003年4月以来,全国の82の特定機能病院(大学病院,国立がんセンター,国立循環器病センター)で診断群別包括払い制(diagnosis procedure combination,DPC)が導入された.さらに2003年7月より民間病院を含む62病院でDPCの試行調査が開始された.そして2004年にDPC調査に手上げをした病院も含めると,現在およそ全国9,100ある病院のうちで400以上の病院がDPCにかかわっている.そして2006年の診療報酬改訂を機に一気にDPC病院が1,000病院ぐらいまでに増えるとも予想されている.

 さて,DPC導入病院では,既にさまざまな影響が出始めている.例えばDPC導入後,平均在院日数が大幅に短縮した病院や,臨床検査・画像診断を絞り込んだりそれらを外来に移行させた病院,ジェネリック医薬品導入を図った病院や,クリティカルパスの取り組みを全病院的に始めた病院など,さまざまな対応努力がなされている.

 本稿では今後,急性期病院を中心に拡大していくDPCと21世紀の臨床検査部門の将来像についてみていこう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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