文献詳細
増刊号 一線診療のための臨床検査
第I章 総論―臨床編 1. 感染症の検査
文献概要
はじめに
消化管感染症は,下痢を主症状とする感染性腸炎のほかに,特殊なものとしてボツリヌス菌神経毒素による腸管麻痺や,最近の話題からはヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)感染症がある.本来,虫垂炎や大腸憩室炎,消化管穿孔性腹膜炎なども感染症であるので,病原体としては外因性のものと内因性のもの,すなわち腸内細菌に分類される.本稿では外因性の病原体について述べる.
消化管感染症は,下痢を主症状とする感染性腸炎のほかに,特殊なものとしてボツリヌス菌神経毒素による腸管麻痺や,最近の話題からはヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)感染症がある.本来,虫垂炎や大腸憩室炎,消化管穿孔性腹膜炎なども感染症であるので,病原体としては外因性のものと内因性のもの,すなわち腸内細菌に分類される.本稿では外因性の病原体について述べる.
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