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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻11号

2005年10月発行

文献概要

コラム

尿中肺炎球菌抗原検査

著者: 芝紀代子1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科

ページ範囲:P.1007 - P.1007

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肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は莢膜を有するランセット型のグラム陽性双球菌であり,呼吸器疾患などの起因菌となる.尿中の肺炎球菌莢膜抗原を特異的に認識するポリクローナル抗体を利用したイムノクロマト法を原理とする検出試薬“BinaxNOW 肺炎球菌”がBinax社(アメリカ)で製造され,アスカ純薬(株)が輸入し,三共(株)から販売しており,わが国では2005年1月に保険適応となった.

 特徴:①尿を検体とするので,喀痰採取が困難な患者でも肺炎球菌の検出が可能である.②付属の綿棒を尿検体に浸しサンプリングしてから,約20分間で簡便な操作で肉眼判定ができる(図).1包装は12テストである.③抗菌薬投与後でも検出可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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