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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻11号

2005年10月発行

文献概要

増刊号 一線診療のための臨床検査 第I章 総論―臨床編 7. 血液疾患の検査

1)貧血

著者: 北村聖1

所属機関: 1東京大学医学教育国際協力研究センター

ページ範囲:P.1076 - P.1080

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 貧血は診断名ではなく,病態を示す名称にすぎない.したがって真の診断に至るにはより詳しい検査が必要である.まず,貧血の病態や臨床症状の理解には,(1)酸素運搬は赤血球が担っていること,(2)赤血球量の恒常性は赤血球の産生・供給と崩壊との動的平衡のうえに成り立っていること,この2点が理解されればよい.しかし,実際の貧血の鑑別は必ずしも容易ではなく,ここでは一般臨床医が貧血を診断するうえでの検査のポイントを概説する.貧血の診療は外来治療が一般的であるので,特に専門医にコンサルテーションするポイントも明らかにする.

検査前の情報収集

 医療面接,身体診察などにより検査前確率を高めておくことが検査項目の選択に重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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