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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻11号

2005年10月発行

文献概要

増刊号 一線診療のための臨床検査 第II章 各論―検査編 1. 微生物検査 1)顕微鏡検査

(5)体表から検出される寄生性節足動物―ヒゼンダニ,シラミなど

著者: 木俣勲1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科原虫感染症学

ページ範囲:P.1166 - P.1170

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はじめに

 ヒトの体表から検出される寄生性の動物はダニの仲間のいくつかの種類とシラミ,それにニクバエやクロバエ,キンバエの幼虫そして特殊なハエの幼虫とノミなどである.

 それらの寄生によるヒトへの病害は,一つは直接の害で,例えば痛みや強いかゆみを感じることなどと,二つにはそれら節足動物がウイルス・リケッチア・細菌・原虫などの病原体を運ぶことにより感染症に罹るという被害である.

 ここでは人体表面に寄生するものと,吸血のために数日あるいはそれより長く皮膚に咬着するものとを取り上げた(表1).これらの節足動物は皮膚科をはじめとする臨床各科から検査室へ持ち込まれる可能性がある.実際には臨床医が病変を認識し,または虫を見つけることから始まり,節足動物の存在確認と同定とを検査室に依頼するということになる.多くの場合,肉眼的に病変を認め,肉眼的に虫を見つけることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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