文献詳細
コラム
高病原性鳥インフルエンザ,SARSとフィロウイルス感染症
著者: 喜田宏12
所属機関: 1北海道大学大学院獣医学研究科 2北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター
ページ範囲:P.1170 - P.1170
文献概要
2002年11月に中国南部で発生・流行が始まったSARSは,2003年7月までに8,437人に感染,813人を死亡させた.自然宿主は不明のままである.ヒトにおける流行の終息と同時に,自然宿主動物特定の試みは終わってしまった.したがって,SARSが再び発生・流行する可能性は否定できない.SARSコロナウイルスの自然宿主動物を特定するための疫学調査は困難が予想されるが進めなければならない.
掲載誌情報