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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻11号

2005年10月発行

文献概要

増刊号 一線診療のための臨床検査 第II章 各論―検査編 1. 微生物検査 1)顕微鏡検査

(6)虫卵の検査

著者: 伊瀬恵子1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1171 - P.1175

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検査の基礎1,2)

1 . 試料の取り扱い

 虫卵の検査を行ううえで,検体の形状や患者背景を考慮して検査を進めることは重要である(図1).海外渡航歴や食習慣などを事前に知ることは最適な検査法を選択できて検出率を高めることにつながる.また,虫卵は1種類だけではなく,原虫などと複数種寄生している場合がある.下痢症などでは,赤痢アメーバやジアルジア(ランブル鞭毛虫)の栄養体の運動性を排便後30分から1時間以内に直接塗抹法で検鏡確認することが重要である.また,検出した寄生虫はホルマリン固定し,検査終了後の検体は感染性廃棄物として焼却処分することが必要である.

2 . 検査方法の概略とポイント(表1)

1) 直接塗抹法

 スライドガラスに生理食塩水を1滴落とし,糞便を少量採る.十分混和後,カバーガラスを載せ,200倍で検鏡する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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