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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻11号

2005年10月発行

文献概要

増刊号 一線診療のための臨床検査 第II章 各論―検査編 1. 微生物検査 2)免疫学的検査

(2)抗体検査

著者: 西功1 出口松夫1 豊川真弘1 浅利誠志2

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院臨床検査部 2大阪大学医学部附属病院感染制御部

ページ範囲:P.1183 - P.1186

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はじめに

 ウイルス感染症や抗酸菌症などの微生物検査においては,培養に特殊な培地や細胞組織を用い病原体検出までに長時間を必要とするため,抗原抗体反応を用いた免疫学的検査法が迅速検査として活用されている.感染初期にはIgM抗体が早期に上昇するため,急性期症状を呈する患者診断にはIgM抗体の検出が有効である.一方,ウイルスアウトブレイク時の接触者検診(抗体保有の有無)や針刺し事故発生時などの暴露源の罹患歴確認検査にはIgG抗体測定が有効である.

 近年,経済効率を優先し検査の外注化が進んでいるが,ここで紹介する抗体検査法は結果報告の迅速性が,その後の院内感染対策に大きな影響を及ぼすことより院内実施が必須と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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