文献詳細
文献概要
コラム
病院感染対策を見直す
著者: 菅野治重1
所属機関: 1高根病院内科
ページ範囲:P.1248 - P.1248
文献購入ページに移動耐性菌の検出率をみても,バンコマイシン耐性腸球菌やESBLs産生クレブシェラの欧米での検出率は日本に比べて圧倒的に高い.このように欧米の抗菌薬の使用法には大きな問題がある.しかし病院機能評価では院内感染管理の項に,「抗菌薬の適切な使用を促すシステムがある」との規定があり,これは欧米の抗菌薬使用ガイドラインなどを意味している.既に耐性菌対策で失敗したものをこれから輸入しようとする愚かさは呆れるばかりである.接触感染対策の基本は医療従事者の増員とベッドの間隔を英国並みに2m 以上に規制することである.
掲載誌情報