文献詳細
文献概要
増刊号 一線診療のための臨床検査 第II章 各論―検査編 4. 生化学検査
6)総ビリルビン
著者: 飯塚儀明1 桑克彦2
所属機関: 1筑波大学附属病院検査部 2筑波大学大学院人間科学総合研究科
ページ範囲:P.1266 - P.1267
文献購入ページに移動1 . 試料の取り扱い
総ビリルビン(total bilirubin,T-BIL)は,直接ビリルビン(抱合型ビリルビン)と間接ビリルビン(非抱合型ビリルビン)とから成る.このうち,特に間接ビリルビンは光に対して分解されやすく,酸化されやすいため不安定である.したがって採血後の分離操作は,なるべく光にさらされないように行い,長時間保存する場合は遮光して凍結する.
2 . 測定法の概略
ビリルビン濃度測定に用いられている主な日常検査法は,①化学酸化法,②酵素法,③ジアゾ法である.
掲載誌情報