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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻11号

2005年10月発行

文献概要

増刊号 一線診療のための臨床検査 第II章 各論―検査編 4. 生化学検査

7)AST,ALT

著者: 松田徳子1 山本慶和1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.1269 - P.1273

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本題に入る前にAST,ALTについて概説する.

 AST,ALTいずれも体内のほとんどの組織に含まれているが,ASTは心筋,肝臓,骨格筋,腎臓に多く含まれ,特に赤血球には血清中の約40倍含まれている.ALTは肝臓での含有量が圧倒的に多く,次に腎臓に多い(表1).AST,ALTの遊出形式は逸脱型に分類され細胞障害により血中に遊出する.半減期はASTでは13時間,ALTでは31時間といわれ,肝炎の急性期はAST>ALTで極期を過ぎればAST<ALTとなる.慢性肝炎でAST<ALTとなるのも,AST,ALTの半減期の違いによる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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