文献詳細
増刊号 一線診療のための臨床検査
第II章 各論―検査編 4. 生化学検査
文献概要
はじめに
クレアチンキナーゼ(ATP:creatine N-phosphotransferase,EC 2.7.3.2,CK)は細胞質とミトコンドリアに存在し,ATPとクレアチンリン酸(creatine phosphate,PCr)との間の高エネルギーリン酸化を触媒する酵素である.細胞質のCKは骨格筋型(muscle type,M)と脳型(brain type,B)との2種類のサブユニットから成る二量体で,MM,MB,BBの3種のアイソザイムが存在する.1959年に進行性筋ジストロフィーで,1969年には急性心筋梗塞で初めて血清中での上昇が報告された.現在では一線診療のための臨床検査として欠くことのできない酵素である.
クレアチンキナーゼ(ATP:creatine N-phosphotransferase,EC 2.7.3.2,CK)は細胞質とミトコンドリアに存在し,ATPとクレアチンリン酸(creatine phosphate,PCr)との間の高エネルギーリン酸化を触媒する酵素である.細胞質のCKは骨格筋型(muscle type,M)と脳型(brain type,B)との2種類のサブユニットから成る二量体で,MM,MB,BBの3種のアイソザイムが存在する.1959年に進行性筋ジストロフィーで,1969年には急性心筋梗塞で初めて血清中での上昇が報告された.現在では一線診療のための臨床検査として欠くことのできない酵素である.
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