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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻11号

2005年10月発行

増刊号 一線診療のための臨床検査

第II章 各論―検査編 4. 生化学検査

15)TG(中性脂肪)

著者: 越智正昭1

所属機関: 1愛媛大学医学部附属病院診療支援部臨床検査技術部門

ページ範囲:P.1297 - P.1299

文献概要

検査の基礎

 トリグリセライド(triglyceride,TG)は正式にはトリアシルグリセロールと呼ばれ,3分子の脂肪酸と1分子のグリセロールとがエステル結合したものである.血清の中性脂肪(mono-,di-,tri-の各glycerideに分類)は90~95%以上がTGとして存在するので中性脂肪と同義語として扱われている.

1 . 試料の取り扱い

 血清TG濃度は食事の影響を強く受けるので空腹時採血が必須である.採血前日は高脂肪食やアルコールの摂取は避ける必要がある.4℃保存では2~4週間,-20℃保存では長期間にわたり測定可能である.凍結融解は避ける.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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