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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻11号

2005年10月発行

文献概要

増刊号 一線診療のための臨床検査 第II章 各論―検査編 5. 尿検査

1)尿試験紙法

著者: 嶋田勇1

所属機関: 1自治医科大学附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.1310 - P.1312

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検査の基礎

1 . 尿試験紙の使いかた

 尿試験紙で測定できる項目および測定原理は表1に示すとおりである.現在1枚の試験紙で最大10項目の検査が可能となっている.尿試験紙は一般に細長いプラスチック製のスティックを支持体として,その上に試薬を浸み込ませた濾紙片を貼り付けたものである.プラスチック製の支持体は疎水性であるため,尿は試薬部分のみに吸収され試薬の混じり合いを防いでいる.判定は色調表で目視によって比較判定する方法と,自動機器によって自動読み取りで判定する方法とがある.

2 . 尿試料

 尿試験紙による定性検査に用いられる尿は,一般に早朝尿か随時尿である.早朝尿は起床第一尿で,夜間多尿のある場合を除き,最も濃縮されて検査に適しており,入院患者の尿検査に用いられることが多い.随時尿は早朝尿以外の随時に採取される尿で,早朝尿に比べ希釈されている.著しく希釈された尿では微量の化学成分は見逃されることがある.外来患者の多くはこの随時尿である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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