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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻11号

2005年10月発行

文献概要

増刊号 一線診療のための臨床検査 第II章 各論―検査編 8 . 輸血検査

2)交差適合試験

著者: 高橋智哉1

所属機関: 1市立札幌病院検査部

ページ範囲:P.1335 - P.1339

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はじめに

 適合血の選択には血液型・不規則抗体検査・交差適合試験などがセットで行われるのが常である.実際の教科書では,「免疫血液学的検査(輸血検査)」と題してABO式血液型,Rho(D)式血液型,不完全抗体の検出,そして交差適合試験となっている.

 今回,30分から1時間以内の緊急検査報告として緊急時の交差適合試験について述べることとなったが,緊急時の輸血検査では血液型検査が最も重要であることはいうまでもない.また,この検査時間内でこれらすべてを行うことは,常時輸血検査を担当している臨床検査技師にとっては無理のない検査時間であると思われるが,宿日直時間帯のみで輸血検査を担当している者にとってはこの30分~1時間という検査時間は微妙な長さである.また,最近は輸血検査も自動機器が登場し,誰が行っても客観的に結果が出るようになり,条件が整えば十分にこの時間内に結果を出すことができるようになってきた.しかし,自動機器は,すべての施設で使用することは困難であるので,今回は試験管法による緊急時の交差適合試験と不規則抗体スクリーニングを中心に述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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