文献詳細
文献概要
検査じょうほう室 血液:知っていれば見落とさない
冠危険因子,マルチプルリスクファクターの再考
著者: 長谷川卓志1
所属機関: 1江戸川区小岩健康サポートセンター
ページ範囲:P.1405 - P.1406
文献購入ページに移動冠危険因子には,従来から肥満,高血圧,糖尿病,高脂血症,喫煙などが知られている.近年,これに加えて以下の新しい冠危険因子も注目されている.
安静時心拍数と心血管系のリスクファクター
Framingham Study,Tecumseh Studyなどの疫学研究によれば,高い安静時心拍数は血圧とは独立した心血管の危険因子であり,さらに全死亡原因(all cause of mortality)の危険因子でもあるという.高血圧と心拍数との正相関は,既に半世紀前から知られていたが,心拍数の増加は,経時的にみると高血圧を発症させる予知因子でもあった.すなわち若年者の頻脈は,高血圧に移行する可能性が高いという.これらの知見に基づいて現在,高血圧治療には心拍数の改善に寄与する薬剤が薦められている.
安静時心拍数と心血管系のリスクファクター
Framingham Study,Tecumseh Studyなどの疫学研究によれば,高い安静時心拍数は血圧とは独立した心血管の危険因子であり,さらに全死亡原因(all cause of mortality)の危険因子でもあるという.高血圧と心拍数との正相関は,既に半世紀前から知られていたが,心拍数の増加は,経時的にみると高血圧を発症させる予知因子でもあった.すなわち若年者の頻脈は,高血圧に移行する可能性が高いという.これらの知見に基づいて現在,高血圧治療には心拍数の改善に寄与する薬剤が薦められている.
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