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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻13号

2005年12月発行

文献概要

病気のはなし

劇症1型糖尿病

著者: 今川彰久1 花房俊昭1

所属機関: 1大阪医科大学第一内科

ページ範囲:P.1446 - P.1449

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新しい知見

 劇症1型糖尿病は2000年に筆者らが最初に報告した1型糖尿病に属する新しいサブタイプ(亜型)である1).本疾患は,ケトーシスを伴って発症する日本人1型糖尿病の15~20%を占め,糖尿病関連抗体陰性,ケトアシドーシスを伴って非常に急激に発症,発症時に著明な高血糖を認めるにもかかわらず,HbA1cは正常または軽度上昇,発症時に既に内因性インスリン分泌は枯渇といった特徴を有する疾患である.非常に急激に発症し,激烈な症状を示すことから,この名前が付けられた.インスリンを分泌する膵β細胞が破壊されることにより発症し,インスリン注射による治療が必須である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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