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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻13号

2005年12月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

抗不整脈薬の作用機序と心電図変化

著者: 野村昌弘1 中屋豊2 中安紀美子1 河野智仁3

所属機関: 1徳島大学総合科学部人間科学 2徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部代謝栄養学 3徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部臓器病態治療医学

ページ範囲:P.1528 - P.1531

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不整脈治療薬を服用している患者さんのECGにはどのような変化が生じているのでしょうか.不整脈治療薬の作用機序とECG変化とについて教えてください.また,検査するうえで注意すべき点も併せて教えてください.(京都市 M.H.生)


■抗不整脈薬の新たな分類―ヴォーン-ウィリアムス分類(Vaughan-Williams classification,VW分類)からシシリアンギャンビット分類(Sicilian Gambit classification)へ

 抗不整脈薬の標準的分類法として,従来からVaughan-Williams分類がよく使用されていた.このVaughan-Williams分類とは,心筋の細胞膜に存在するイオンチャンネルに対する抑制効果による分類法であり,I群薬はNaチャンネル抑制薬,II群薬はβ受容体遮断薬,III群薬は活動電位の持続を延長させる薬剤,IV群薬はCa拮抗薬に分類される.また,最近では,Naチャンネルへの結合・解離速度による分類が追加されるようになった(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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