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けんさ質問箱Q&A
血小板凝集時のクエン酸血を用いた場合の補正法とは
著者: 後藤文彦1
所属機関: 1NTT東日本関東病院臨床検査部
ページ範囲:P.1531 - P.1532
文献購入ページに移動本誌9月号(vol.33 no.9,pp860-862)の後藤,他論文「検査じょうほう室」の「その血小板値だいじょうぶですか?」のなかで「クエン酸血を用いて測定し,補正値を報告する」ように書かれてありますが,その補正の方法を教えてください.(山形県 I.O.生)
ご質問の答えから申し上げますとクエン酸ナトリウム加血(以下,クエン酸血)を用いての補正値とは,血液が抗凝固剤クエン酸ナトリウムによって希釈された分の補正のことです.一般的にクエン酸ナトリウム(109mmol/l)は,血液凝固線溶検査(以下,凝固検査)や血小板凝集能検査などに用いられる脱カルシウム作用を有する液状の抗凝固剤です.また,その使用に当たっては血液9容に対して,クエン酸ナトリウム1容(血液9:クエン酸1)の割合とします.そのため抗凝固剤としてクエン酸ナトリウムを用いると血液は希釈され,同時に血小板も希釈されてしまいます.そこで希釈に対する補正が必要になる訳です.
ご質問の答えから申し上げますとクエン酸ナトリウム加血(以下,クエン酸血)を用いての補正値とは,血液が抗凝固剤クエン酸ナトリウムによって希釈された分の補正のことです.一般的にクエン酸ナトリウム(109mmol/l)は,血液凝固線溶検査(以下,凝固検査)や血小板凝集能検査などに用いられる脱カルシウム作用を有する液状の抗凝固剤です.また,その使用に当たっては血液9容に対して,クエン酸ナトリウム1容(血液9:クエン酸1)の割合とします.そのため抗凝固剤としてクエン酸ナトリウムを用いると血液は希釈され,同時に血小板も希釈されてしまいます.そこで希釈に対する補正が必要になる訳です.
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