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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻13号

2005年12月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

血小板凝集時のクエン酸血を用いた場合の補正法とは

著者: 後藤文彦1

所属機関: 1NTT東日本関東病院臨床検査部

ページ範囲:P.1531 - P.1532

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本誌9月号(vol.33 no.9,pp860-862)の後藤,他論文「検査じょうほう室」の「その血小板値だいじょうぶですか?」のなかで「クエン酸血を用いて測定し,補正値を報告する」ように書かれてありますが,その補正の方法を教えてください.(山形県 I.O.生)


 ご質問の答えから申し上げますとクエン酸ナトリウム加血(以下,クエン酸血)を用いての補正値とは,血液が抗凝固剤クエン酸ナトリウムによって希釈された分の補正のことです.一般的にクエン酸ナトリウム(109mmol/l)は,血液凝固線溶検査(以下,凝固検査)や血小板凝集能検査などに用いられる脱カルシウム作用を有する液状の抗凝固剤です.また,その使用に当たっては血液9容に対して,クエン酸ナトリウム1容(血液9:クエン酸1)の割合とします.そのため抗凝固剤としてクエン酸ナトリウムを用いると血液は希釈され,同時に血小板も希釈されてしまいます.そこで希釈に対する補正が必要になる訳です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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