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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻13号

2005年12月発行

トピックス

ES細胞の未来

著者: 下里大輔12 丹羽仁史12

所属機関: 1理研・発生再生研・多能性幹細胞研究チーム 2神大・大学院医科系研究科・発生再生医学講座

ページ範囲:P.1533 - P.1536

文献概要

はじめに

 胚性幹細胞(ES細胞:embryonic stem cell)とは,①初期発生過程の胚に由来する,②多能性の,③幹細胞株,と定義される.ES細胞は胚盤胞と呼ばれる着床直前の胚の内部細胞塊(inner cell mass,ICM)をin vitroで増殖可能にした細胞株であり,三胚葉(外胚葉・中胚葉・内胚葉)それぞれに属する少なくとも1種の細胞に分化できる多能性と,自分と同じ分化能を持つ細胞を生み出す「自己複製能」とを併せ持つ細胞である1).1998年のヒトES細胞樹立の報告により2),現在「再生医療への応用」という形で注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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