icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻2号

2005年02月発行

文献概要

技術講座 病理

グルタール固定・エポキシ樹脂包埋ブロックを用いた免疫電顕法(矢野・加島法)

著者: 加島健司1 矢野信次2 駄阿勉1 横山繁生2

所属機関: 1大分大学医学部附属病院病理部 2大分大学医学部病理学講座

ページ範囲:P.111 - P.114

文献購入ページに移動
新しい知見

 エポキシ樹脂包埋ブロックは専ら普通電子顕微鏡(以下,電顕)用であり,post-embedding法による免疫電子顕微鏡(以下,免疫電顕)での観察にはLR WhiteやLowicrylなどの低温重合樹脂が必要であった.エッチング処理などによって,エポキシ樹脂包埋ブロックを用いた免疫電顕での観察も試みられてきたが,十分な結果は得られていない.われわれは,超薄切片に抗原賦活処理を行うことによって,グルタール固定・エポキシ樹脂包埋ブロックを免疫電顕に供することに成功した.本法では,十分な免疫反応とともに,通常型電顕像と遜色ない超微細構造が得られる.さらに,過去に作製された未使用のエポキシ樹脂包埋ブロックにも応用可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら