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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻2号

2005年02月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

スクリーニング検査でAPTTのみが軽度延長している理由は

著者: 新井盛大1

所属機関: 1東京医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.167 - P.169

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術前検査でPT(prothrombin time,プロトロンビン時間),APTT(activated partial thromboplastin,活性化部分トロンボプラスチン時間)を測定したときに稀にAPTTのみが正常40~45秒と,軽度延長する例があります.これにはどのようなことが考えられるのでしょうか,教えてください.(郡山市 A.Y.生)

基準値

 APTT検査は標準化されていないので,試薬メーカーやロットの違いにより測定秒数は変動します.標準血漿の基準対照値は30秒前後(25~35秒)のことが多く,おおよその基準範囲は,対照値±25%(30秒のときには22.5~37.5秒)となります.したがって,質問のようにPTが基準範囲でAPTTが40秒以上の場合には,表1のような疾患・病態を念頭において検査を進める必要があります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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