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百聞は一見に如かず・15 病理に馴染みの病原体たち(2)
著者: 松谷章司1
所属機関: 1NTT東日本関東病院病理診断部
ページ範囲:P.234 - P.234
文献購入ページに移動(1)赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)は,血便,しぶり腹(古くは裏急後重ともいった),腹痛などの赤痢症状(血液や粘液の混じる粘液便を頻繁に排泄する急性感染性大腸炎のこと)をきたす.衛生状態の悪い地域における感染症であるとともに,先進国でも近年,男性同性愛者間の性行為感染症の一つとして認識されてきている.アメーバは結腸粘膜上皮細胞が変性,剝離してできたびらん巣から組織内に侵入すると言われる.診断には内視鏡検査および生検で確認するのが手っ取り早い.
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