icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻3号

2005年03月発行

文献概要

技術講座 血液

出血時間―適応と術式

著者: 田中由美子1 権藤和美1

所属機関: 1東海大学医学部付属病院臨床検査科

ページ範囲:P.247 - P.252

文献購入ページに移動
新しい知見

 わが国では,手術前の出血傾向のスクリーニング検査として出血時間検査〔耳朶を使ったデューク法(Duke method,以下,Duke法)〕を実施している施設が多い.しかし,Duke法は再現性が悪く疼痛を伴い瘢痕を残し,さらに出血時間と手術時の出血量との相関が認められない.このため,手術前のスクリーニング検査としての日常的実施を中止する施設が増えている1)

 出血時間検査は,問診による出血傾向の有無,家族歴,投薬の有無などを十分聴取したうえで,血小板機能異常症やフォンウィルブランド病(von Willebrand disease)が疑われた場合に実施すべき検査である.

 血栓症においては,抗血小板薬の開発と臨床応用に伴い,抗血小板薬服用中の出血副作用の出現が危惧され,その予知,予防のためのモニタリングに出血時間検査が用いられている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら