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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻4号

2005年04月発行

病気のはなし

非アルコール性脂肪肝炎

著者: 西原利治1 小野正文1 岩崎信二1

所属機関: 1高知大学医学部消化器病態学

ページ範囲:P.314 - P.318

文献概要

新しい知見

 近年,高度の脂肪肝に肝実質の壊死・炎症,線維化所見が加わった脂肪肝炎(steatohepatitis)の増加が先進国のみならず,開発途上国でも注目されている.アルコール性肝炎は脂肪肝炎の典型像であり,わが国におけるアルコール性肝炎増加の背景には女性を中心としたアルコール消費量の増加が関与していると考えられている.欧米諸国でも同様にアルコール性肝障害は極めて重要な社会問題である.しかし,最近,アルコールの消費量が減少に転じているにもかかわらず,脂肪肝炎患者数は増加の一途である.これは非飲酒者における脂肪肝炎(nonalcoholic steatohepatitis,NASH)が顕著に増加しているからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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