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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻4号

2005年04月発行

文献概要

技術講座 病理

脳腫瘍の術中迅速診断―細胞診の応用

著者: 平戸純子1 中里洋一1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科病態病理学

ページ範囲:P.319 - P.323

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新しい知見

 脳腫瘍の術中迅速診断は,ヘマトキシリン-エオジン染色(hematoxylin-eosin stain,以下,HE染色)を施した凍結切片で行われているが,細胞像の保持に難点がある.細胞診はこのような凍結切片の欠点を補う手段として術中迅速診断に有用である.組織診,細胞診両者の所見を対比しながら,全体像を把握するという観点から,従来のパパニコロウ染色(Papanicolaou stain),ギムザ染色(Giemsa stain)にとらわれず,積極的にHE染色細胞診を応用するべきと考えられる.特に細胞質の性格や線維性基質の質感を把握しやすく,凍結組織標本では困難な腫瘍型の診断に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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