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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻4号

2005年04月発行

技術講座 生化学

総ビリルビンの測定法

著者: 猪田猛久1 山本慶和1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.325 - P.329

文献概要

新しい知見

 最近新しい高速液体クロマトグラフィー(high-performance liquid chromatography,以下,HPLC)法による血清ビリルビン測定法の評価1)がされた.血清ビリルビンを特異的に分画する方法としてHPLC法が利用されているが,Lauffらの方法2)は蛋白がカラムに詰まりやすく蛋白結合ビリルビンの信頼性に乏しく,また多くの検体が処理できなかった.また足立らの方法3)は有機溶媒によるグラジェント溶出による方法のため,溶媒変化がビリルビンの光学的な変化を伴うことから,一定の条件で測定することが不可能であった.新しいHPLC法は単一の溶離液で分画定量できる方法で,日常法を評価するための比較対照法として有用な方法といえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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