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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻4号

2005年04月発行

文献概要

検査じょうほう室 生化学:臓器マーカー

心筋マーカー

著者: 石井潤一1

所属機関: 1藤田保健衛生大学大学院保健学研究科クリティカルケア学

ページ範囲:P.367 - P.369

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はじめに

 急性冠症候群(acute coronary syndrome,ACS)は冠動脈プラーク(粥腫)の破綻とそれに伴う血栓形成により引き起こされる.急性心筋梗塞(acute myocardial infraction,AMI),不安定狭心症および虚血性心臓突然死などの急性の虚血性心疾患がこの症候群に含まれる.ACSの重症度は突然死のリスクが高い重症のものから,外来で治療可能な軽症のものまでさまざまである.そのため,初期診療時の正確なリスク層別化と,それに基づいた適切な治療とが予後を決定する重要な要因である.

 本稿では,ACS疑い患者における心筋トロポニンTと心筋型脂肪酸結合蛋白(heart type fatty acid-binding protein,H-FABP)定性測定の解釈とそのポイントとについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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