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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻4号

2005年04月発行

文献概要

復習のページ

低血糖

著者: 小谷和彦1

所属機関: 1鳥取大学医学部健康政策医学

ページ範囲:P.380 - P.383

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[低血糖と臨床検査技師の接点]

 最近,糖尿病診療に参画する臨床検査技師が増えてきた1,2).比較的新しい業務だという理由で先輩に連れられて新人がその診療に参加することも珍しくない.この業務に携わってみると,「低血糖」に対する検査技師の役割が意外に多いとわかるだろう.低血糖が疑われて,緊急に運び込まれる検体を測定することもあるし,簡易血糖測定器の測定値の真偽に関する質問をナースから受けることもある.糖尿病教室などの際に,患者さんから「低血糖」についての解説を求められることもある.

 患者さんの話をいろいろ聴いてみると低血糖に対する恐怖感は想像以上に大きい.低血糖を回避しようとするあまり,患者さんやその家族のみならず医療者自身も高血糖の放置を容認しそうになる.しかし,良好な血糖コントロールの維持が糖尿病患者さんの生活の質(quality of life,QOL)を高める以上,低血糖の程度や頻度を勘案し,あくまで低血糖を必要以上に恐れることのない治療状況を目指さないといけない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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