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メタボリックシンドローム
著者: 齋藤康1
所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院細胞治療学
ページ範囲:P.398 - P.399
文献購入ページに移動メタボリックシンドロームとは
メタボリックシンドロームについてはすでにアメリカやヨーロッパでは表に示すような診断基準が作られている.日本でも診断基準作成について関連する学会からの委員によって検討がなされている.診断基準に含まれる疾患,病態は腹部肥満,脂質代謝異常(高中性脂肪血症,低HDL血症),糖尿病(耐糖能異常),高血圧などである.その疾患や病態の程度は極めて軽度なものから診断基準に入っているのも特徴である.メタボリックシンドロームの特徴は,これらの軽い病態が重なることによって動脈硬化の危険度がそれぞれの危険因子としての関与を合わせたとき以上の危険度を示すという考えである.そしてこれらの病態はそれぞれ独立して起こっているのではなくそれらが互いに関連し合っている,あるいは背景にはこれらを引き起こす共通の病因があるだろうという考えである.事実メタボリックシンドロームは現代において注目されてきたことを加味して,過食,運動不足などがもたらした病態ととられている.もちろんどのような状況で発症しやすいかという遺伝的なことは考慮されるべきであろうがその詳細は不明である.
メタボリックシンドロームの背景
背景にある共通した病態とは何であろうか.詳細には解明されていないが,実際に起こっている状況を観察するとみえてくることがある.
メタボリックシンドロームについてはすでにアメリカやヨーロッパでは表に示すような診断基準が作られている.日本でも診断基準作成について関連する学会からの委員によって検討がなされている.診断基準に含まれる疾患,病態は腹部肥満,脂質代謝異常(高中性脂肪血症,低HDL血症),糖尿病(耐糖能異常),高血圧などである.その疾患や病態の程度は極めて軽度なものから診断基準に入っているのも特徴である.メタボリックシンドロームの特徴は,これらの軽い病態が重なることによって動脈硬化の危険度がそれぞれの危険因子としての関与を合わせたとき以上の危険度を示すという考えである.そしてこれらの病態はそれぞれ独立して起こっているのではなくそれらが互いに関連し合っている,あるいは背景にはこれらを引き起こす共通の病因があるだろうという考えである.事実メタボリックシンドロームは現代において注目されてきたことを加味して,過食,運動不足などがもたらした病態ととられている.もちろんどのような状況で発症しやすいかという遺伝的なことは考慮されるべきであろうがその詳細は不明である.
メタボリックシンドロームの背景
背景にある共通した病態とは何であろうか.詳細には解明されていないが,実際に起こっている状況を観察するとみえてくることがある.
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