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技術講座 微生物
緑膿菌の感受性検査
著者: 高橋長一郎1 太田玲子1 富永真琴2
所属機関: 1山形大学医学部附属病院検査部 2山形大学医学部液性病態診断医学分野
ページ範囲:P.421 - P.425
文献購入ページに移動緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)は,水まわりなどの生活環境に広く常在するが,健常者には通常病原性を示さない弱毒菌の一つである.古くより,感染防御能力の低下した患者において,日和見感染症の起炎菌として問題となってきた.近年,緑膿菌はピオシアニンをはじめとする色素やバイオフィルム形成に重要な菌体外毒素(alginate)に加え,細胞・組織障害に直接関係する各種菌体毒素(エラスターゼ,プロテアーゼ,エクソトキシン)を産生することが知られ,クオラムセンシング機構を有していることが明らかにされた1).これらが本菌感染症に深くかかわっていることがわかってきた.
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