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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻5号

2005年05月発行

文献概要

失敗から学び磨く検査技術 病理標本作製法

固定時に生ずるアーティファクト―ホルマリン色素

著者: 広井禎之1 冨永晋1 中西邦昭1 河合俊明1

所属機関: 1防衛医科大学校病理学第一講座

ページ範囲:P.460 - P.464

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組織上に褐色-黒褐色顆粒状の沈着物が見られる.これはホルマリン色素と呼ばれている.この顆粒は赤血球の多い組織,部位すなわち脾臓,動脈,骨髄および出血巣に認められる傾向がある(図1~4).どうしてこのような沈着を生じるのだろうか.

ホルマリン色素沈着は何故悪いのか?

 ホルマリン色素の沈着した組織は組織所見を妨げ,鏡検の邪魔になる.また,免疫染色を施した場合,判定が紛らわしくなるからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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