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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻5号

2005年05月発行

文献概要

臨床検査技師のための実践医療データベース論

第5章 関係代数とSQL

著者: 片岡浩巳1

所属機関: 1高知大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.465 - P.469

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はじめに

 2章から4章にかけて,関係データベースを学ぶための演習環境の準備を行ってきた.本章からは,関係データベースを理解するうえで最も重要な関係代数とSQLとについて解説する.

 データベースはデータを格納するだけの用途で用いられるのではなく,あらゆる角度から自由に検索あるいは集計することによって問題を解決するツールである.このツールを自由に使いこなすための手段としてSQLがある.SQLは,関係代数(relational algebra)と関係論理(relational logic)とによる数学的な理論で成り立っている.この両者は意味的には同じ理論であるが,関係代数は問い合わせを手続き的に記述するのに対して,関係論理では問い合わせを宣言的に記述する点が異なる.この理論は,1970年にCodd博士によって提案されたもので,現在最も多くのデータベースで利用されており,さまざまな分野で活用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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