icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻5号

2005年05月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

血小板の多い患者では偽高カリウム血症になる?

著者: 田窪孝行1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科血液病態診断学

ページ範囲:P.477 - P.478

文献購入ページに移動
血小板数が100万を超える患者では血小板からカリウム(K)が放出され偽高K血症になるとのことですが,その機序,また予防策を教えてください.(大分県中津市 F.S.生)

■偽性高K血症とは

 血清K値の基準範囲は3.8~5.1mEq/lである.通常,健常者の血清K値は血漿K値より0.2mEq/l程度高い値を示す.血清K値が血漿K値より0.4mEq/l以上高い場合に偽性高K血症と定義される.血小板数が600×103/μlを超えると偽性高K血症が生じる頻度は著しく上昇する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?