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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻6号

2005年06月発行

文献概要

技術講座 生理

手根管症候群の電気生理検査―感覚神経の順行・逆行法による障害部位の検討

著者: 岩下眞一1 鳥居勇1 山田聡子1 坂口里美1 藤岡豊泰1 谷川富夫1 宮本謙一郎2 浅山滉3

所属機関: 1水俣市立総合医療センター臨床検査科 2国立水俣病院総合研究センター 3長尾病院整形外科/リハ科

ページ範囲:P.507 - P.513

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新しい知見

 われわれは手根管症候群(carpal tunnel syndrome,以下CTSと略)患者26名に対し,感覚神経の順行・逆行法によるインチングスタディを行い,障害部位の推定を行った.

 その結果CTS症状が軽度であれば,障害部位は限局して,その差はあまり認められなかった.しかし,肉眼上母指球筋の萎縮を伴うような高度障害例では,波形変化(dispersion)・伝導遅延が数か所に及び,さらには伝導ブロックに至ることがわかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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