文献詳細
文献概要
技術講座 生理
手根管症候群の電気生理検査―感覚神経の順行・逆行法による障害部位の検討
著者: 岩下眞一1 鳥居勇1 山田聡子1 坂口里美1 藤岡豊泰1 谷川富夫1 宮本謙一郎2 浅山滉3
所属機関: 1水俣市立総合医療センター臨床検査科 2国立水俣病院総合研究センター 3長尾病院整形外科/リハ科
ページ範囲:P.507 - P.513
文献購入ページに移動われわれは手根管症候群(carpal tunnel syndrome,以下CTSと略)患者26名に対し,感覚神経の順行・逆行法によるインチングスタディを行い,障害部位の推定を行った.
その結果CTS症状が軽度であれば,障害部位は限局して,その差はあまり認められなかった.しかし,肉眼上母指球筋の萎縮を伴うような高度障害例では,波形変化(dispersion)・伝導遅延が数か所に及び,さらには伝導ブロックに至ることがわかった.
掲載誌情報