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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻6号

2005年06月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

心電図検査での腕時計の影響は

著者: 原武史1

所属機関: 1東京医科大学第2内科

ページ範囲:P.564 - P.565

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心電図検査では腕時計を外しますが,着けたままだと本当に波形に影響が出るのでしょうか.それは臨床に影響があるほどのものなのでしょうか.また,最近の電波時計や電子時計と機械式時計とで影響の大きさに違いがあるでしょうか.さらに,検査室の機器類からも影響があると思われますがそれはどうやって防いでいるのでしょうか.(千葉県茂原市 S.H.生)

はじめに

 電波時計は標準時刻の情報を持つ標準電波を内蔵装置で受信し,自動的に時刻を補正する時計です.時刻補正の元である標準電波は,独立行政法人通信総合研究所が管理運用しています.標準電波の電界強度から考えればIEC(International Electrotechnical Commission,国際電気標準会議)の規格に則った医療機器であれば耐性レベルとなっており,影響ないと思われます.また,電波時計での送受信の周波数帯域は400MHzであり,心電図の記録には影響ないと思われます.電池式時計も波形に影響をきたすほどの電磁波を出しておらす,機械式時計では電磁波の影響は無論ありません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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