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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻6号

2005年06月発行

ワンポイントアドバイス

24時間蓄尿法のコツ―市販の蓄尿容器を用いて

著者: 松田ふき子1

所属機関: 1三重大学付属病院中央検査部

ページ範囲:P.566 - P.566

文献概要

「朝,排尿を済ませてからスタートし,翌朝の同時刻の採尿まで24時間の尿をすべて採集する」という蓄尿,しかし患者にとって容易なことではない.外来患者では,生活を束縛されるだけでなく尿の保管場所や計量など多くの問題が存在する.ともすれば正確性に欠ける蓄尿が行われ,検査結果に影響する.その悩みを解消するためわれわれは「ユリンメートP」(住友ベークライト社製)を採用した.

 「ユリンメートP」は,採尿した尿の1/50量を蓄尿していく方式の蓄尿容器である.直径12cm,高さ20cmほどの円筒状で,採尿槽と蓄尿槽とに分かれていて,コックの開閉により採尿槽の尿の1/50量が蓄尿槽へ溜められていく(図).1/50の尿を蓄尿槽へ移動させた後は,採尿槽の残りの尿は捨てることができる.携帯が可能であるため,日常生活を拘束されることも少なく,繰り返し使用することができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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