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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻6号

2005年06月発行

文献概要

トピックス

汎用自動分析装置の2秒サイクル高速移動機構

著者: 松尾宏1 稲次稔2

所属機関: 1日本電子(株)MEソリューション営業本部 2日本電子(株)MEソリューション医療機器事業本部

ページ範囲:P.567 - P.570

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はじめに

 度々の保険点数引き下げ,国立大学病院などの独立行政法人化など,医療環境は目まぐるしく変化し,ここ数年医療従事者に対する経済的圧迫は強まるばかりであり,かかわる機器・試薬メーカーは対応を迫られていた.

 1996年9月にオープンディスクリート・シングルライン多項目同時測定方式の新シリーズBioMajesty(R)が日本電子株式会社より発表され,処理機能毎時800テストのJCA-BM8と,1,200テストのJCA-BM12とが発売された.JCA-BM12は必要反応液量が80μlとそれまでの1/3以下であったこととともに,毎時1,200テスト,すなわち4.5秒サイクルの壁を破り,3秒サイクルで稼動する自動分析装置としても話題となった.

 そして1999年,単体で毎時1,800テスト,稼動サイクル2秒のJCA-BM2250(図1)が発表された.最少反応液量も60μlとさらに微量化,自動分析装置の集約化と経済性とが市場に評価された.

 以下,汎用自動分析装置JCA-BM2250の高速処理機構について,そのコンセプトと要素技術との一端を説明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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