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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻7号

2005年07月発行

疾患と検査値の推移

血球貪食症候群

著者: 坂田顕文1 河敬世1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター血液・腫瘍科

ページ範囲:P.637 - P.641

文献概要

疾患概念

 発熱,肝脾腫などの症状を呈し,肝機能障害,汎血球減少,高フェリチン血症,高LDH(lactate dehydrogenase)血症,高トリグリセリド血症,播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation,DIC)などの検査所見を特徴とする.リンパ網内系組織(骨髄,肝臓,脾臓,リンパ節)において組織球の増殖と血球貪食とが認められる.これらは種々の原因によるT細胞およびマクロファージの異常活性化による高サイトカイン血症に起因することが明らかとなってきた1)

病 因

 病因は大きく表1のように3つに分けられる.すなわち一次性,二次性と移植後のHPSである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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