文献詳細
文献概要
ラボクイズ
フローサイトメトリー 2
著者: 東克巳1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.642 - P.642
文献購入ページに移動症 例:2歳,男児.
1週間前から微熱があり,近医で抗生剤の投薬を受けた.しかし全身倦怠感,食欲不振が出現したため,当院小児科受診.検査の結果,貧血と血小板著減のため当日緊急入院となった.
緊急検査の結果は,末梢血血算では,白血球数5,200/μl,赤血球数282万/μl,ヘモグロビン7.1g/dl,血小板数1.2万/μlであった.血液像検査では骨髄球3.5%,後骨髄球1.0%,桿状核好中球7.0%,分節核好中球36.5%,好酸球1.0%,単球4.5%,リンパ球4%,異型リンパ球0.5%が見られた.ただちに骨髄穿刺が行われ,図1に示すような細胞が98%を占めた.細胞化学検査のペルオキシダーゼ反応は陰性であった.また,細胞表面マーカーの結果ではCD56が陽性以外は腫瘍細胞の陽性所見は認めなかった.図1にメイ-ギムザ染色(May-Giemsa stain)像を,図2にSSC/CD45スキャッターグラムを示す.
1週間前から微熱があり,近医で抗生剤の投薬を受けた.しかし全身倦怠感,食欲不振が出現したため,当院小児科受診.検査の結果,貧血と血小板著減のため当日緊急入院となった.
緊急検査の結果は,末梢血血算では,白血球数5,200/μl,赤血球数282万/μl,ヘモグロビン7.1g/dl,血小板数1.2万/μlであった.血液像検査では骨髄球3.5%,後骨髄球1.0%,桿状核好中球7.0%,分節核好中球36.5%,好酸球1.0%,単球4.5%,リンパ球4%,異型リンパ球0.5%が見られた.ただちに骨髄穿刺が行われ,図1に示すような細胞が98%を占めた.細胞化学検査のペルオキシダーゼ反応は陰性であった.また,細胞表面マーカーの結果ではCD56が陽性以外は腫瘍細胞の陽性所見は認めなかった.図1にメイ-ギムザ染色(May-Giemsa stain)像を,図2にSSC/CD45スキャッターグラムを示す.
掲載誌情報