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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻7号

2005年07月発行

文献概要

ラボクイズ

6月号の解答と解説

著者: 秋山利行1

所属機関: 1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.643 - P.643

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【問題1】 解答:①小型球状赤血球(破砕含)

解説:赤血球を50℃以上に熱すると破砕赤血球,球状赤血球が生じる.その程度は,温度と温度にさらされている時間とにより変形度合いが違い,浸透圧や物理的刺激に対して脆弱となる.球状・楕円など,赤血球形態変形は細胞骨格蛋白質を含む赤血球膜蛋白質の減少,あるいはその不安定性によるものとされる.赤血球膜の構造と機能との概要を以下に述べる.

 赤血球膜は脂質の二重層で構成され,内側は細胞骨格により裏打ちされている.その細胞骨格はフィラメント,すなわちα,βスペクトリンから成る網目構造をなす.フィラメントには球状蛋白質粒子であるアンキリンが付着し,フィラメントの両端にはアクチンとバンド4,1の結合体が接着している.これらは末梢性蛋白質と総称される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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