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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻7号

2005年07月発行

ワンポイントアドバイス

アームダウンに適した採血法の工夫

著者: 谷脇清助1 藤井誠治2 戌角幸治2

所属機関: 1元兵庫医科大学病院 2兵庫医科大学病院検体検査部

ページ範囲:P.682 - P.682

文献概要

真空採血管による採血は,穿刺中の静脈圧を変化させてしまうと採血管内の血液が逆流し,汚染事故に繁がる可能性があると勝田ら1,2)により報じられた.2004年7月にJCCLS(日本臨床検査標準協議会)から標準採血法ガイドライン2)が発行され,現在このガイドラインに沿って採血が行われている.われわれも汚染問題が報道された後,この対策に取り組み2004年1月より傾斜式腕枕の試作を用いた採血を導入.また採血ホルダーを患者様ごとに交換することを決定した.これらはMTJ(Medical&Test Journal)883号,2004年2月に報告されたが,現在行っているアームダウン方式について紹介する.

 テレビ,新聞などで採血の汚染問題が報道されて以後,採血に対する関心と不安を持つ患者様が多くなり,いかに患者様の不安を取り除きながら採血を行うかが問われている.現在,われわれが用いているアームダウン方式は採血用枕を三角形(図1)とし,その一辺に腕を添わせたとき採血管内の内容物が逆流しないように角度を工夫したものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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