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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻8号

2005年08月発行

文献概要

技術講座 免疫

抗核抗体―間接蛍光抗体法

著者: 陣内記代1 大竹皓子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.709 - P.714

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新しい知見

 抗核抗体(anti nuclear antibody,ANA)は膠原病患者血清中に広く認められる細胞核成分に反応する自己抗体の総称で,特定の疾患または臨床症状と関連するため膠原病の早期診断,予後の推定および治療方針の決定などにおいて重要とされている.

 ANA検査はヒト喉頭癌由来細胞であるHEp-2細胞を核材とした間接蛍光抗体法が広く用いられているが,近年,間接蛍光抗体法と同様にスクリーニング検査を目的とした,複数の特異核抗原を固相化したELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)法や固相化抗原にHEp-2細胞抽出成分と複数のリコンビナント抗原を用いた全自動EIA(enzyme immunoassay)法なども報告されている.これらの方法は操作が簡便で,迅速に多数検体処理が可能であり,客観的な結果が得られることから,検査効率の向上が図れると期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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