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文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻8号

2005年08月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

心房細動とPT,INR

著者: 岩出和徳1 青崎正彦2 巽藤緒1

所属機関: 1国立病院機構横浜医療センター・循環器科 2国立病院機構横浜医療センター

ページ範囲:P.731 - P.737

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はじめに

 近年,心房細動による血栓塞栓症,特に脳塞栓症が注目されている.脳塞栓症は,前兆なく突然発症し,他のタイプの脳梗塞と比べ死亡率が高く,後遺症も重篤であり,QOL(quality of life,生活の質)の観点からもその予防は重要である.海外を中心にその血栓塞栓症予防の大規模臨床試験が数々発表され,わが国でも治療指針であるガイドラインが作成されている.

 本稿では,心房細動における血栓塞栓症およびその予防(ワルファリン療法)について概説し,ワルファリン療法の際に用いられる凝血学的検査であるプロトロンビン時間(prothrombin time,PT)および国際標準比(International Normalized Ratio,INR)について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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