icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術33巻8号

2005年08月発行

文献概要

検査じょうほう室 生理:超音波検査のステップアップ

甲状腺

著者: 三村喜美1 太田寿1 森田新二1

所属機関: 1隈病院総合検査部超音波室

ページ範囲:P.750 - P.756

文献購入ページに移動
はじめに

 甲状腺の画像診断としては超音波,軟X線,各種シンチグラフィ,CT,さらにMRIなどが行われる.これらの検査はそれぞれに特徴を有し,目的に応じて実施されている.超音波検査は操作も簡便で非侵襲的でかつ安価であり,また多くの情報がリアルタイムに得られることより甲状腺腫瘍の鑑別診断の第一段階の検査として,CTやMRIよりも広く臨床の場に応用されている.画像処理技術の向上により5mm以下の小さな病変も描出可能である.またドプラ効果(Doppler effect)を応用し,甲状腺あるいは腫瘍内部の血流の状態も観察することができる.甲状腺の超音波検査はスクリーニング検査から診療前検査あるいは手術前の精密検査としておおいに活用されている.甲状腺超音波検査を実施するための操作方法,画像撮影のコツ,良性・悪性診断について簡単に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?